日本女性の乳がんに対する意識を高め、マンモグラフィ検診率を引き上げるためのサイト

私の一言「専門医から」

2008年11月14日(金)

乳がんについての豆知識 (下) TMMG顧問 内田賢先生監修

先日取材を受けた記者の方にも質問されましたし、また、よく耳にする疑問をこちらでいくつか紹介します。

Q) マンモグラフィはいつからありますか?
A) 40年以上前からです。 しかし、厚生労働省により日本でマンモグラフィ検診制度が整えられたのは、2004年からです。40歳以上の女性、2年に1回、視・触診との併用がすすめられています。制度整備の不備や遅れは、乳がん検診の門戸を狭めていたと言えるでしょう。 発見の遅れは、治療を遅らせることになり、乳がんの症状がひどくなってから手術を受けることになり、最終的には治癒率の低下につながっています。 検診制度が整いつつある今、ぜひ検診により早期発見、早期治療をこころがけてください。

Q) 乳がん増加は食生活に原因がありますか?
A) 乳がんの発生と進行には、女性ホルモンが関係あると考えられています。 食生活の変化もありますが子供を産まなくなったということ、また早い初潮、遅い閉経により乳腺が何十年も女性ホルモンの影響を受けることも原因と考えられています。

Q) 出産が乳がんに関連する大きな原因ですか?
A) 29才以下に出産するのがよいとされています。 少子化と高齢出産という社会現象も乳がんの増加に実は関係があるのです。

2008年11月07日(金)

視触診単独による乳癌検診は勧められない(続編) TMMG顧問 内田賢先生監修

9月26日-27日、大阪で第16回日本乳癌学会学術総会が開催され、この時、医師向けに「乳癌診療ガイドライン-検診・診断 2008年版」(金原出版)が出版されました。3年ぶりの改訂です。
2005年版の乳癌検診のガイドラインでは、視触診による乳癌検診は推奨グレードCである「日常診療で実践することは推奨しない」でした。
今回はグレードDにランクが下がりました。 すなわち、「患者に害悪が及ぶ可能性があるというエビデンスがあるので日常診療で実践しないように推奨する」に変更となりました。 事実上、視触診単独の検診を禁止しています。

視触診による乳癌検診では、乳癌の発見率は1,000人に1人以下の確率です。
一方、40歳以上のマンモグラフィ・視触診の併用検診では3~4倍の乳癌が見つかります。視触診単独の乳癌検診では、早期の乳癌が見落とされる可能性が大きく、検診のゴールである「死亡率の減少」には寄与していないことが明らかになりました。

日本乳癌学会では、一般の方向けに「乳がん診療ガイドラインの解説-乳がんについて知りたい人のために」を金原出版から出しています。 2009年には改訂版が出版される予定です。

2008年10月16日(木)

乳がんについての豆知識 (上) TMMG顧問 内田賢先生監修

乳がんは元来日本では発生頻度の少ないがんでした。しかし、最近日本でも乳がんが増加し、20人から23人に1人という確率で罹患すると報告されています。乳がんの多い欧米では、近年乳がんの死亡率は減少傾向にあります。この理由は欧米で乳がん検診が普及したことが一因とされています(乳がん検診率が50%以上になると死亡率は減少すると言われています)。しかし、いわゆる先進国の中で日本のみが未だに乳がんの死亡率が増加しています。
欧米での乳がん検診率は70%以上になると言われているなか、日本の乳がん検診率は15%前後と言われているのが現状です。

2008年10月01日(水)

内田賢先生が乳がんに関する質問に回答 < 「ケータイ家庭の医学」ピンクリボン特集 10月1日(水)から10月30日(木)まで無料配信 >

健康・医療に関する情報を携帯電話から見られる便利なサイト「ケータイ家庭の医学」http://e-katei.net/
が10月に発信する無料コンテンツ「ピンクリボン特集」に、このほど東京マンモグラフィキャンペーン<TMMG>の医事監修を頂いております内田賢先生(日本乳癌学会理事/東京慈恵会医科大学乳腺・内分泌外科教授)が、乳がんに関する“Q&A”の回答者として登場いたします。

「ケータイ家庭の医学」は老舗医学出版社の株式会社保健同人社による、ドコモ・au・softbankの公式サイトで、病気・症状・病院をチェックできる人気メニューです。「ピンクリボン特集」は、同サイトのスペシャルコンテンツとして10月1日から30日まで、誰でも無料で携帯から気軽に閲覧することができます。

今回のQ&Aは、ユーザーからの乳がんに関する素朴な疑問、誰にもいえない悩みなど10の質問に、内田先生が専門家の立場で丁寧かつ詳細に回答されており、女性ならずとも必見のコンテンツです。また、その中の乳がん検診に関する質問では、TMMGのサイトについても紹介されています。ぜひこの機会にご覧下さい。

●「ケータイ家庭の医学」のアクセス方法はコチラ http://e-katei.net/
iモード: 「i Menu」 ⇒ 「メニューリスト」 ⇒ 「辞書/便利ツール」
EZweb: 「EZトップメニュー」 ⇒ 「カテゴリ(メニューリスト)」 ⇒ 「住宅・健康・暮らし」 ⇒ 「健康・医学」
Yahoo!ケータイ: 「メニューリスト」 ⇒ 「くらし・健康」 ⇒ 「健康・医療」
(通常コンテンツの閲覧には会員登録と利用料が必要となります)

*サイトへは、下記の添付ファイルのQRコードをご利用いただくと簡単に入れます。

2008年08月27日(水)

日本乳癌学会 園尾博司理事長 コメント

東京マンモグラフィキャンペーンに賛同しております、日本乳癌学会の園尾博司です。
今後、MMG検診に役立つ情報を、日本乳癌学会からこちらの東京マンモグラフィキャンペーンのホームページでも提供させていただきたいと思います。

日本乳癌学会は、医師や医学研究者、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師などが会員となっている乳がんに関する日本では最大規模の学会です。
乳がんに関する研究や乳がん診療施設への情報提供など乳がん死を減らす活動を行っています。

乳がんの治療法は日々進歩しており、治療効果の高い薬剤も次々に登場しています。 しかし、どのような治療法や薬剤も進行がんでは限界があります。 MMG検診で発見された乳がんの半数は手で触れない超早期のものです。 東京マンモグラフィキャンペーンが行いました、東京都民を対象にした乳がんに関する意識調査から、多くの方々にMMG検診の費用面や痛みに対する恐れなど検診への障害が多くあることが明らかになりました。

日本乳癌学会としても、多くの女性の命を救うために、乳がん死を減らすためにも、MMG検診の受診の正しい知識の啓発と、定期的な検診を促進していきたいと思います。